中間管理職デビュー!
管理職なりたてが初めにとるべき行動
”中間管理職”
会社員として働く方なら一度は耳にするこの役職。
どんなイメージがありますか?
どちらかと言うとマイナスイメージをお持ちの方の方が多いのではないでしょうか。
上からも下からもプレッシャーがあり、かと言って給料もそれほど上がらず・・・。
私自身、20代でこの”中間管理職”と呼ばれるポジションにつき、
「なんてコスパの悪いポジションなんだ!!!!」
と、日々感じていました。
それでもいつからかこのポジションでこそ出来ることや
このポジションに立たなければ見えなかった世界がありました。
今回は中間管理職になりたての皆様へ。
私自身が思う”やるべき行動”をご紹介します。
- 自分の上下を”把握”をする
- 上司を把握する〇3点と✕3点
- 2つの側面から部下を把握する
- 基本的行動は昇進前と変えてはいけない
自分の上下を”把握”する
中間管理職になってまず始めに行うことは
自分の上には誰が何人いて。
自分の下には誰が何人いるのか。
あなたの周りを把握することです。
「そんなの分かってる!」という方もいらっしゃるかと思いますが、少し立ち止まってもう一度見つめてみましょう。
自分の直属の上司(あなたがサブリーダーなら、チームリーダーにあたる人。)
(あなたがチームリーダーなら複数チームを管理する部長。)は
どんな人で、
あなたの他にいくつの部下やチームを管理しているのか。
そして、
自分が何人のメンバーを管理しなければならないのか。
メンバーの中にはどんな人がどんな業務を抱えているのか。
これを正確に把握することから中間管理職としての第一歩は始まります。
ノートに書きだすも良し、PCで組織図を作ってみるも良し。
自分だけのメンバー把握一覧表を作ってみましょう。
皆さんも一度は上司に対して
「こいつは本当に私達のことを理解してないな・・。」
と思ったことはありませんか?
出来ない上司の特徴は”知らない上司”です。
管理職としての第一歩目は命令を出すことでも、
部下を叱責することでもありません。
上司・部下・そして自分の位置を正確に把握することから始まります。
上司を把握する〇3点と✕3点
まずは自分の上司に目を向けてみましょう。
実は上司を知ることは意外と簡単です。
なぜなら中間管理職に上がることのできた皆さんはすでに上司のことはしっかり把握をされているからです。
さて、皆さんの直属の上司を1人思い浮かべてその方が
〇 喜ぶ行動
〇 喜ぶ言葉
〇 何を評価基準にしているか
(or 仕事をする上で大切にしていることは何か)
この3点、どんな小さいことでも書き出すことは出来ますか?
この〇3点が書ければ次はその方が
✕ 今までに一番怒った行動
✕ 業務上苦手としていること
✕ あなたの直属の上司を評価する人は誰か
この✕3点も同じように書き出してみましょう。
もし、どれか1つでも欠けていれば、これから仕事をする上で注意深く見ておきましょう。
この〇3点、✕3点さえ把握すれば、あなたが中間管理職として直属の上司の逆鱗に触れることは決してありません。
2つの側面から部下を把握する
上司の把握が出来れば次の課題は”部下を知ること”。
部下をよく知ることは上司を知るより大切なことです。
なぜならこれからあなたと共に走ってくれる部下は
”あなた自身の評価”となるからです。
部下の功績はもちろん上司であるあなたの功績でもあり、
部下の失敗はこれももちろんあなたの失敗です。
この考え方を最初から素直に心に持てる中間管理職は
きっとすぐに次のステップに進むことが出来ます。
大切なことです。
でもとても難しいことです。
だからこそ部下を知ることがとても重要なんです。
さぁ。前置きが長くなりましたが、部下のどんなところを知っていけば良いのか。
ご紹介します。
〇 メンバー1人1人が抱えている業務を知る
今あなたの管理するチームの業務をすべて挙げてみましょう。
もちろん、あなたがプレイヤーとして抱えている分もです。
そして誰が何をどれだけ抱えているのかも把握しましょう。
ここでおススメなのは一人ずつを話をすることです。
メンバー全員を集めて「みんな抱えてる業務を順番に言ってー。」ではダメです。
しっかり一人ずつ時間をとって、出来れば個室で目を見て話をしていきましょう。
一人ずつの業務をあなた自身が最終的に足し算をしてチーム全体の業務として把握をします。
〇 部下の特性を知る
業務把握のための個別面談の際に必須の質問がもう1つあります。
「今やっている業務で一番ストレスなのは何?」です。
その部下の方が何にストレスを抱えているのか個別でヒアリングをしましょう。
もちろんここで人間関係のストレスもきっと話題に上がると思います。
ですがここでは”業務”にフォーカスしましょう。
そして全員からヒアリングを終えたところで、
あなた自身が業務分担を再考するのです。
一人ひとりに合った業務が本当に振り分けられているのかパズルを行います。
適材適所に仕事を割り振ることが出来れば業務効率は驚くほどUPしていくでしょう。
【業務】と【特性】
2つの面から部下を把握することで、これまで見る必要のなかった
”人を管理する”ことの基盤が見えてきます。
そして何よりこれから自分達の前を走るリーダーがまず始めに
「自分達の話を聞いてくれた」という事実は
チームメンバー達のモチベーションにきっと良い影響を与えます。
基本的言動は昇進前と変えてはいけない
最後に。
仕事をする上で基本的な言動は昇進前と変えてはいけません。
”基本的な言動” は変えずにそのままいきましょう。
特に比較的若い(早い)段階で昇進した方はここはとても大切です。
昇進したての数か月は周りからの嫉妬や妬みを買いやすく、また上司も注意深くあなたの言動を見ている時期です。
昇進したからと言って、口調が厳しくなったり、部下を激しく叱責することは言語道断。
せっかく評価されたあなたのこれまでの努力が水の泡です。
私自身が昇進したての頃に意識して行っていたことを紹介します。
・電話を積極的にとる
・来客対応も誰よりも早く
・コピー用紙などの備品補充に目を配る
所謂、「名前のつかない仕事」に積極的に取り組んでいました。
せっかく管理職になれたのに!?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
せっかく管理職になれたからこそ、部下の負担を少しでも軽くしてあげましょう。
自分が”部下”だった時代、名前のつかない仕事をして1日終わってしまった経験がありますよね?
中間管理職は部下の上に立つのではなく、
少し前を走るポジションです。
部下と共に手を取り合って仕事をすることで、
あなた自身の成長にも大きく繋がることは間違いありません。
少しの意識であなたの管理職デビューは大きく変わります。
明日から1つずつ。
出来ることから一緒にチャレンジしていきましょう。